足の長さ一寸? 透き通るうまさ「済州ハンチ」
6月も末になり、済州島の港町や
海岸沿いでは潮風になびくイカ干しを
よく見かける季節になりました。
「ハンチ」の旬がやってきましたね。
ハンチは、イカの一種のようで
足の長さが1寸(=ハンチ)程しかなく
「ハンチ」と呼ばれているそうです。
あだ名が短足というのはちょっとなぁ。
しかし済州では、他のイカとは一線を画す
プレミアムなイカとされ愛されています。
人気は、様々な薬味と氷水で一緒に食べる
「水刺身」ですが、旬はやはり刺身のみで。
海岸沿いの店先にも「ハンチ」の看板が並び、
さっそく刺身のみでお願いします。
捌いてすぐに運ばれてきたハンチの見事な事。
きれいな透明色で、ツヤツヤと光り
足がまだ動いています。3杯もある。
箸にとるハンチは、透けてまさに羽衣のよう。
口に入れ噛むとそのやわらかな食感に驚き、
甘味が口いっぱいに広がります。
スルスルとした喉越しもたまりません。
この清々しさ、本当に透き通るような旨さです。
食べて納得! 短足とあだ名されても
その味は、天にも昇るプレミアム級。
親しみがこもったこのあだ名「ハンチ」に
なんだか愛着を感じてしまいました。
9月頃までハンチは楽しめるそうです。