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2013/06/27

足の長さ一寸? 透き通るうまさ「済州ハンチ」




6月も末になり、済州島の港町や

海岸沿いでは潮風になびくイカ干し

よく見かける季節になりました。

ハンチ」の旬がやってきましたね。

ハンチは、イカの一種のようで

足の長さが1寸(=ハンチ)程しかなく

ハンチ」と呼ばれているそうです。

あだ名が短足というのはちょっとなぁ。

しかし済州では、他のイカとは一線を画す

プレミアムなイカとされ愛されています。

人気は、様々な薬味と氷水で一緒に食べる

水刺身」ですが、旬はやはり刺身のみで。

海岸沿いの店先にも「ハンチ」の看板が並び、

さっそく刺身のみでお願いします。

捌いてすぐに運ばれてきたハンチの見事な事。

きれいな透明色で、ツヤツヤと光り

足がまだ動いています。3杯もある。

箸にとるハンチは、透けてまさに羽衣のよう。

口に入れ噛むとそのやわらかな食感に驚き、

甘味が口いっぱいに広がります。

スルスルとした喉越しもたまりません。

この清々しさ、本当に透き通るような旨さです

食べて納得! 短足とあだ名されても

その味は、天にも昇るプレミアム級。

親しみがこもったこのあだ名「ハンチ」に

なんだか愛着を感じてしまいました。

9月頃までハンチは楽しめるそうです。

2013/06/13

済州の親分? 人情溢れる「イチバンデスネ!」な宿




済州島の西帰浦にあるポパン村。

海岸沿いの素朴な村は、どこか

懐かしくのどかな時間が流れます。

海岸から坂を上がると、お気に入り

ゲストハウスへとたどり着きます。

2本の松の木が出迎え、広々とした

芝の庭には多彩な花々が咲きます。

庭を通り2階にあるロビーへ。

開放的で清潔感のある室内。

多くの旅人が訪れる為、ロビーには

済州島の情報や旅の書籍で溢れます。

オーナーと奥さまが出迎えてくれます。

オーナー早速「マッコリ飲む?」笑

ここへ来るのはもう何度目だったか。

すっかり馴染みになってしまったのも、

オーナーと奥さまの人柄に魅かれて。

面倒見がよく、太っ腹のオーナー

豪快に笑っては、豪快に怒ったり。

人情味溢れるまさに親分肌です。

これまでの人生も波乱万丈だそうで

テレビ出演の依頼が来るほど

やさしい奥さまもそんな人生を

謳歌している所に魅かれたそうです。

今宵も宿に旅人が集まってきます。

初対面でも世代関係なく一つの輪が広がり、

お酒を酌み交わし、持ち寄った差し入れを

皆で分かち合う。旅の話、人生の話、

共に笑い、共に楽しみ、人がつながる。

ここはオーナーの人柄そのものです。

オーナーが知っている唯一の日本語が

「イチバンデスネ!」親指を立てては連呼。

イチバンデスネ!ガハハハハハァー。

むじゃきな笑顔と笑い声が響き渡る。

ここは本当に「イチバンデスネ!」

宿ですよオーナー

2013/06/05

海味におぼれて 済州島 生ウニと生ワカメ




海の恵み、そして海女文化が残る済州島。

6月、ムラサキウニが旬を迎えます。

この時期が来るのが本当に待ち遠しかった。

済州島でウニを使った料理には、

有名な郷土料理「ウニワカメスープ

ウニカルクッス、海鮮鍋などがあります。

どれも美味しいんですが、煮る事で

ウニがバラけてしまうのが少し残念。

では、旬のこの時期は豪快に」で

いただきましょう!と言う事で。。

済州空港からもほど近い港にある

海鮮食堂その名も「海女の家」へ。

今朝獲れたウニがあるそうでよかったぁ。。

まず運ばれてきたのが「生ワカメ」。

きれいな深い緑色、艶があり鮮度がいい。

プリッとした歯ごたえがたまりません。

続いて平皿にたっぷり盛られた生ウニが。

きれいな深い黄色。磯の香りがしてきます。

では早速スプーンで豪快に。。んっ

つま「生ウニは生ワカメに包んで食べるのよ

以前、島民の方から教わった島ならではの

食べ方だそうで、これは初めての体験。

たっぷりのワカメにスプーンで

どっさりウニを包みガブリっ。

ウニとワカメが一緒になることで

甘味がいっぱいに広がり、口の中が濃厚な

海の味で満たされて行きます。ウマッ!

海女文化が生んだ島ならではの食べ方。

シンプルに素材を生かし美味しく食べ、

そして体にもいい。長寿の島ならでは。

帰りの機内でも、口の中はまだ海味。

完全にあの味におぼれたようです。