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2014/09/25

チャジャン麺の元祖は仁川にあり!復活した共和春で百年の歴史をすする




2014年仁川アジア大会開幕。


つまは、仕事の関係で開幕式に


出席するため仁川へ向かいました。


仁川と聞いてふと思い出したのが、


あのお店の存在。


私は、韓国で国民食になっている


麺料理「チャジャン麺」が大好物。


そのチャジャン麺が生まれたのが、


仁川にあった「共和春」というお店。


1980年頃に閉店した名店が


近年復活し、当時のチャジャン麺の


再現にも成功したようです。


もう頭の中は、共和春チャジャン麺。


ソウルから地下鉄1号線にゆられて


1時間弱、終点仁川駅に到着します。


駅を出て中華街と書かれた門をくぐると、


緩やかな坂が伸び中華店が軒を連ねる


仁川チャイナタウンが広がっています。


坂の突き当たりに見えて来たのは、


派手な4階建てビルに共和春の看板。


旧共和春の建物(文化財)は、


現在補修され博物館になっています。


4階で食事、2階で会計するようで、


早速上がると店内はほぼ満席。


迷うことなく商標登録もされている


共和春チャジャン麺を注文します。


1883年に仁川港が開港し、


渡来した中国山東省の華僑らが


食べていた炸醬麵がルーツ。


共和春が百年ほど前に、カラメル


春醬などを使って誕生させたのが


チャジャン麺だったそうです。

太い麺とソースが別々に出て来ます。

チャジャン麺と言えば、挽肉、玉葱、


ジャガイモを使った物が一般的ですが、


出てきたソースの具材が多彩。


エビ、イカ、サザエなどの海鮮、


玉葱、大根、ズッキーニ、青唐辛子


などたっぷりの野菜、お豆腐まで


入っているのが特徴的です。


ソースを麺に流しかけてよく混ぜ


そして、百年の歴史をすすります。


野菜の甘味と海鮮のダシが効いた


黒味噌ダレが、よく太麺に絡んで


実に上品な味わいです。


青唐辛子が効いているのか、


さっぱりしているのもいいです。


ズルズル、、旨い旨い、まさに


チャジャン麺の豪華版です。


ボリュームはあったが難無く完食、


余韻に浸りながら店を後にしました。


しかし、よく復活してくれました。


仁川でルーツに触れたことでさらに、


チャジャン麺の虜になってしまった。

2014/09/11

やはりヨン様モード? あのドラマの舞台、南怡島へ上陸




ソウルから江原道の春川市へ

車で向かうこと約2時間。

南怡島(ナミソン)へ渡る

船着き場へ到着します。

南怡島は、韓国ドラマの元祖

あの「冬のソナタ」のロケ地で

大人気の観光地です。

ドラマを見たことはあるが。。

きっかけもなく遠い存在でしたが、

仕事の関係ではじめて訪れることに。

午前9時過ぎ、混雑する様子もなく

スムーズに乗船。出向します。

山と川が広がる風景はなかなか、

上を見上げると島に向かって

ワイヤーが伸びています。

島に直接上陸できるZIPワイヤー。

ワイヤーについた椅子に座って

川の上を行くのでスリルがありそう。

10分程すると、一周6キロ程の

小さな南怡島に到着します。

出迎えてくれたのは、マフラーをした

雪だるまの石像。ついに来たと実感。

門をくぐると案内板があり、

島が半月型をしているのが分かります。

島内は、自転車などの乗り物を使って

巡ることができますが、今回は歩いて。

中央の松の並木道を歩いていると、

リスがちょろ、ダチョウがのそのそ

道から川沿いへ向かうとありました、

ドラマで初キスをした有名なベンチが。

隣には、ユン・ソクホ監督のサイン。

そのまま川沿いを歩くと、ロケ地に

ぴったりの美しい風景が広がります。

再び、中央へ戻るとあのスポットが。

島のシンボル「メタセコイア並木道」。

ドラマで一躍有名になったこの並木道。

夏の爽やかな緑と並木のコントラストに

吸い込まれるようです。

冬の印象が強いイメージでしたが、

夏の光景も実に美しい。頭の中で、

あのピアノのイントロが流れはじめ

やはりヨン様モード突入でしょうか。

秋には、美しい黄葉、冬には、雪化粧。

四季折々で違った表情になるそうで、

また訪ねてみたい名所となりました。


南怡島と春川タッカルビを食す

2014/09/07

気分は朝鮮王朝。両班が愛した幻のスープ「ヒョヂョンゲン」





ソウルからバスで小一時間。

京畿道にある南漢山城は、

2014年6月世界遺産に登録され

新たな注目スポットに仲間入り。

山道には美しい城郭が続き

途中には古い門がひっそりと佇む。

山中にこんな巨大な要塞を。。。

朝鮮王朝の技術に感心するばかり。

そんな南漢山城の麓にある食堂、

故郷山川(コヒャンサンチョン)。

近年ヒョヂョンゲン」と呼ばれる

朝鮮王朝時代のスープ料理のレシピが

発見され、再現に成功した食堂です。

スープの歴史は溯ること約200年前。

ヒョは夜明け、チョンは鐘、ケンはスープ。

夜明けの鐘が鳴る頃に飲むスープの意。

南漢山城内のケン村(スープ村)で、

白菜の芯、モヤシ、松茸、キノコ、カルビ、


ナマコ、アワビを土醤(トジャン)に混ぜ

一日かけて煮込みスープが完成。

スープは、冷めないよう綿で包み夜明け前に

牛車で漢陽(ソウル)まで運んだそうです。

そのスープを両班(ヤンバン)が味わう、

つまり出前文化の始まりでもあります。

ヤンバンへジャンクッとも呼ばれ、

栄養が高く、消化も良く、二日酔いに効く

として朝鮮王朝時代人気のスープでした

趣きある韓屋の食堂にはテラス席があり

すぐ脇には川が流れまるで川床のよう。

早速、幻のスープをいただきます。

松茸、アワビ、カルビなど具沢山。

一口目の印象は、薬膳スープだ。

このスープの面白い所が、飲む程、

味わいが豊かになっていきます。

ここでしか味わえない幻のスープ、

気分はすっかり朝鮮王朝になりました。


ソウル発着 ヒョヂョンゲンが味わえる日帰り旅
朝鮮王朝の跡をたどる京畿道世界遺産めぐり