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2014/09/07

気分は朝鮮王朝。両班が愛した幻のスープ「ヒョヂョンゲン」





ソウルからバスで小一時間。

京畿道にある南漢山城は、

2014年6月世界遺産に登録され

新たな注目スポットに仲間入り。

山道には美しい城郭が続き

途中には古い門がひっそりと佇む。

山中にこんな巨大な要塞を。。。

朝鮮王朝の技術に感心するばかり。

そんな南漢山城の麓にある食堂、

故郷山川(コヒャンサンチョン)。

近年ヒョヂョンゲン」と呼ばれる

朝鮮王朝時代のスープ料理のレシピが

発見され、再現に成功した食堂です。

スープの歴史は溯ること約200年前。

ヒョは夜明け、チョンは鐘、ケンはスープ。

夜明けの鐘が鳴る頃に飲むスープの意。

南漢山城内のケン村(スープ村)で、

白菜の芯、モヤシ、松茸、キノコ、カルビ、


ナマコ、アワビを土醤(トジャン)に混ぜ

一日かけて煮込みスープが完成。

スープは、冷めないよう綿で包み夜明け前に

牛車で漢陽(ソウル)まで運んだそうです。

そのスープを両班(ヤンバン)が味わう、

つまり出前文化の始まりでもあります。

ヤンバンへジャンクッとも呼ばれ、

栄養が高く、消化も良く、二日酔いに効く

として朝鮮王朝時代人気のスープでした

趣きある韓屋の食堂にはテラス席があり

すぐ脇には川が流れまるで川床のよう。

早速、幻のスープをいただきます。

松茸、アワビ、カルビなど具沢山。

一口目の印象は、薬膳スープだ。

このスープの面白い所が、飲む程、

味わいが豊かになっていきます。

ここでしか味わえない幻のスープ、

気分はすっかり朝鮮王朝になりました。


ソウル発着 ヒョヂョンゲンが味わえる日帰り旅
朝鮮王朝の跡をたどる京畿道世界遺産めぐり