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2013/04/25

北ソウルで「コッノリ」花遊び




寒かったソウルにもやっと春が到来。

今、花々がきれい。朝、散歩しましょう」

つまの仕事のパートナーでスーパーガイド

キムさんのお誘いで早朝の昌徳宮へ。

韓国には、自然に咲く様々な花を楽しむ

コッノリ(花遊び)という習慣があります。

日本の花見のようですが「遊び」という

表現がなんともいいですね。

昌徳宮は、地形を生かし自然と調和を成す

美しい宮殿で世界遺産に登録されています。

キムさん「どうぞ、王様になった気分で」

早朝なので観光客が少なく静寂とした

このピーンとした空気と宮殿の佇まい、

ゆっくり歩くことができ気分も王様?

多種多彩な花々が美しく咲き誇り、

しだれ桜も見事。梅も素晴らしい。

実に調和がとれた景観が広がります。

そろそろ観光客が増えてきた所で、、

昌徳宮を後にし、お隣の安国へ。

キムさんの案内で裁判所の中へ!?

そこには、白い松の巨木が佇んでいます。

斎洞の白松樹齢600年、元は一本

今は2本に分かれVの字に。これは神々しい。。

やはり「パワースポット」だそうです。

続いて、北村の古い韓屋街を歩きます。

花々とのコントラストは情緒あるなぁ。

北村を下り三清洞に出ると12時前。

大統領も通ったすいとんの名店へ。

キムさん「涙が出るほど美味しいです」

プリプリとしたすいとんと優しいスープが

合わさり実にうまい。確かに涙物。

店を出ると大行列が。。キムさん流石

そして、三清洞通りを歩きカフェへ。

この時期しか食べられない旬のデザート。

花のように盛りつけられた大きな大きな

イチゴのワッフル。うまいに決まってます。

最後までたっぷり花と遊んだコッノリ」。

キムさんとの散歩に、心は豊かです。

つまは色々とひらめきがあったのか。。

アイデアに花が咲いていました。

2013/04/15

村 伝説の仮面劇 人間国宝が舞う




ソウルから南へバスで3時間。

世界遺産に登録された安東の河回村へ

つまがオリジナルで企画したイベントで、

村の文化財の御堂を舞台に

伝説の仮面劇を堪能させてくれます。

自分の任務はイベントの模様を録画。

河回村には忘れてしまった風景が残ります。

河にぐるっと囲まれた長閑な田園が広がり、

家屋はかわぶき屋根に土壁が続き、

スズメのさえずりが聞こえる素朴な村。

貸切った御堂は、凛とした最高の舞台。

この仮面劇は重要文化財で豊饒などを願い

神を楽しませ、庶民皆が楽しむお芝居だそうです。

上流階級を滑稽にしながら。。

一度途絶えてしまいますが、安東の若者を中心に

保存会を作り見事に復活し伝承されています。

さぁ仮面劇イベントが始まります。

早速、仮面劇保存会長の人間国宝が登場。

階級の差が分かり易い個性的な仮面を

ひとつひとつかぶりそれぞれの舞いを披露。

 今回は3種の面。両班面、遊女面、下僕面、

どれも国宝に指定されている貴重な物。

あごの部分が分離され、喜怒哀楽が表現しやい作りに。

孤高の人間国宝による舞いは実に優美。素晴らしい

ゆるやかにそして喜怒哀楽が直に伝わってくる。

国宝いわく「仮面は脱いで笑顔になる為にかぶる物」。

つまが招き入れ、自分で色付けした面をつけた

お客さんと国宝が一緒に円を作り踊っていく。

みんな本当に楽しそう。これが仮面劇の本当のかたち。

面を外したらみんな、やっぱりいい笑顔だ。

2013/04/10

済州島の黒豚は郷土の味




済州島ではやっぱり特産の黒豚を食したい。

島の南、ポパン村のゲストハウスに宿泊し、

オーナーがお勧めしてくれた海岸沿いの

黒豚焼き専門店へ向かいます。

本土ではあまり見かけない練炭焼き。

肉は、サムギョプサルの上にさらに2層、

皮とカルビが加わるオギョプサルとは贅沢。

皮には黒豚の証である毛剃りの黒い跡が。

済州島式の黒豚焼きが始まります。

網にどっかり分厚い肉が並び、島のあら塩を軽く。

そして、鰯の塩辛が入った鉄カップも乗せて

島焼酎ハンラサンを注ぎ青唐を入れ、んっこれは?

食べ方も島ならでは、焼き上がった厚切り肉を

例の塩辛カップにつけて、島ネギや香草と一緒に

白菜に包んでパリッと口にほうばります。

練炭で焼く肉は香ばしくふっくらジューシー

皮の歯ごたえがなんともいい。

さらに鰯の塩辛が豚の旨味を引き上げてくる。

島の海の物、野の物と一緒に食す、

済州島の黒豚は島だけの味。

済州びとは豚と生きてきたそうです。

黒豚はトンテジと呼ばれ、

トンテジのトンは糞の意(テジは豚)。

昔は人の糞を豚が食べ、その豚の糞を肥料にし

麦畑にまき、再び人が麦を食していたそうです。

自然とリサイクルしながら。

そのトンテジとっても旨かったそうです。。

さすがに現在は純粋なトンテジはいませんが、

この黒豚を食していると、受け継がれてきた歴史、

土の味を噛みしめているようで心も豊かです。