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2013/04/10

済州島の黒豚は郷土の味




済州島ではやっぱり特産の黒豚を食したい。

島の南、ポパン村のゲストハウスに宿泊し、

オーナーがお勧めしてくれた海岸沿いの

黒豚焼き専門店へ向かいます。

本土ではあまり見かけない練炭焼き。

肉は、サムギョプサルの上にさらに2層、

皮とカルビが加わるオギョプサルとは贅沢。

皮には黒豚の証である毛剃りの黒い跡が。

済州島式の黒豚焼きが始まります。

網にどっかり分厚い肉が並び、島のあら塩を軽く。

そして、鰯の塩辛が入った鉄カップも乗せて

島焼酎ハンラサンを注ぎ青唐を入れ、んっこれは?

食べ方も島ならでは、焼き上がった厚切り肉を

例の塩辛カップにつけて、島ネギや香草と一緒に

白菜に包んでパリッと口にほうばります。

練炭で焼く肉は香ばしくふっくらジューシー

皮の歯ごたえがなんともいい。

さらに鰯の塩辛が豚の旨味を引き上げてくる。

島の海の物、野の物と一緒に食す、

済州島の黒豚は島だけの味。

済州びとは豚と生きてきたそうです。

黒豚はトンテジと呼ばれ、

トンテジのトンは糞の意(テジは豚)。

昔は人の糞を豚が食べ、その豚の糞を肥料にし

麦畑にまき、再び人が麦を食していたそうです。

自然とリサイクルしながら。

そのトンテジとっても旨かったそうです。。

さすがに現在は純粋なトンテジはいませんが、

この黒豚を食していると、受け継がれてきた歴史、

土の味を噛みしめているようで心も豊かです。