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2014/03/13

済州島の丘が火の海に 伝統の野焼き祭り




鮮やかな菜の花が咲き始め、

春が到来した3月の済州島。


この月には、毎年恒例の


「野焼き祭り」が行われます。


昔から、牧草の害虫駆除と

厄払いの為に冬から春にかけ

行われていた野焼きの風習を、

今に伝えるお祭りです。

3日間開催され、最終日に

済州島の丘「オルム」の広大な

野に火が放たれます。

肌寒い最終日の夜、会場の

セビョンオルムへ向かいます。

すでに多くの人達が集まり、

民族衣装をまとった楽団が

賑やかに会場を盛り上げます。

オルム前のステージでは、

歌や火を使ったショーなどが

繰り広げられ胸が高まります。

いよいよ点火時刻が迫り、

せっかくなのでタイマツを

野に直接放つ事にしました。

つまが、軍手に竹製の

タイマツを持ち火は人から

人へ受け渡されて行きます。

そして、一筋の火の列となり

ゆっくり丘の前へ向かいます。

見事な花火が一斉に打ち上がり

さあーいよいよ点火の時。

次々とタイマツが放たれて、

火薬が爆発するような大きな

音と共に火が回り始めました。

つまも、遅れまいと火を放ち

一目散に逃げてきます。

うおぉ。あっという間に丘は

火の海。歓声、悲鳴?もあり

会場は凄い状況。

ステージでは、パンソリが響き

多くの人が輪を作り踊っています。

ワインを片手に上機嫌な人もいて、

これこそまさにお祭り。厄払い。

どこからか馬の鳴き声も聞こえる。

これで今年も、おいしい牧草が

たくさん食べられるはず。